好評シリーズ!第10回古民家xビブリオバトル in 河伯洞

京子さん
古民家×ビブリオバトル、おひさしぶりです。ようやく開催となりました。
開催記念第10回はとっておきの舞台。かつて日本有数の炭鉱の町として栄えた北九州・若松にある古民家 「河伯洞」 。北九州市指定文化財の芥川賞作家火野葦平の旧宅です。河童の棲む家という意味のその名の通り、葦平の愛した河童たちに随所で出会うことができます。
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玄関をあがるとすぐ目に入る立派な木彫の亀に気づかない人はいないでしょう。木にできたキズを隠すための細工なのだそう。職人の高い技術と遊び心を感じます。そして広い縁側の床は立派な一枚板の桜。縁側には、葦平が日夜語りかけたというお気に入りの河童が私達をおどけた表情で出迎えてくれます。
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広々とした和室に目を向ければ、「土と兵隊」「麦と兵隊」「花と兵隊」の兵隊もの三部作や、「花と龍」など代表作にちなんだたくさんの品々が展示されています。2階には葦平が作品を執筆し自ら命を断った書斎。じっと眺めていると知らず込み上げる想い…。

写真撮影:ご参加の林京子さんより。http://wkikyoko.exblog.jp/23732768

写真撮影:ご参加の林京子さんより。http://wkikyoko.exblog.jp/23732768

炭鉱町の血気盛んな荷役たち、日中戦争に赴き接した仲間の兵隊たち、葦平作品には彼らを勇気づけ奮い立たせる血の通った人間らしい眼差しに満ちています。激動の時代に生きて、死んだ、葦平の足跡は、JR若松駅前の火野葦平資料館でもたどることができます。また若戸大橋を中心に洞海湾の眺め素晴らしい高塔山には河童封じの地蔵尊など、河伯洞周辺には葦平作品ゆかりのスポットが点在しており、炭鉱の港町の景観とともに文学散歩もおすすめです。
DSCF9356<火野葦平の三男・玉井史太郎さんのお話>
河伯洞の管理人でもある史太郎さんに、葦平の文筆活動と河伯洞のお話を伺いました。
戦後の昭和35年1月24日、葦平は河伯洞2階の書斎で自ら命を断ちました。その三回忌となる命日に母・マン死去、さらに十三回忌の命日には妻・ヨシノが後を追うように死去。この不思議なつながりに市は河伯洞の電話番号下四桁を0124にしたという驚きのエピソードには鳥肌が。
史太郎さん 大工 鉄郎さん<北九州の大工・赤峰稔朗さんのお話>
続いて古民家イノベーションプロジェクト発起人、古民家×ビブリオバトル主宰の大工さんから、あらためて古民家のお話。

◆古民家の定義とは?
分かりやすいところで、茅葺き屋根の家は古民家?
そうです。現代では建築基準法により火災のおそれのある茅葺きを使った住宅は制限され新しく建てることができないので、現存する茅葺き屋根の家は古民家とみなして良いでしょう。文化財としての基準は、築50年以上で、一般的には昭和23年以前の建物を言うことができます。また現代の建築物が耐震性を強化する在来軸組構法で造られるのに対し、古民家は免震性の高い伝統構法で造られます。民家は住宅と同義ではなく、年貢を収める民の住む家のこと。武家屋敷や書院造りは含まないと言えます。
(それほど裕福でない半農半士の場合はこれに限らずとか)

◆今ある古き良きものから学ぶ
人々が暮らす地は海辺、山地、平地と変わります。それに応じて家の造りも変わります。
それぞれの気候風土に合わせ、日本人の伝統技術と生活の知恵や文化の結晶が古民家なのです。各地の古民家を訪れて、建物から受け取れる暮らし向きを知ることは面白いです。
木材や天然素材を使用した古民家はいずれ土に還ります。しかし、化学合成物を多用する近代建築物は自然分解されず、後世へ負の遺産を残し続けているのです。今あるものを大事に使うこと、古民家をふまえた持続可能な社会があることに気づいてほしいと思います。

建築デザイナーが造るものは「作品」、住宅メーカーが造れば「商品」、
大工が造るものが「家」だという言葉に大工の矜持と強い願いを感じます。
じっと聞き入る皆さん。
古民家×ビブリオバトルを続ける目的はここにあります。
より多くの人が古民家に触れ、その良さに気づいてほしい。そして、もっとも人の暮らしに原点回帰できる古民家という空間に集うことで、初対面同士でも奥深い郷愁を共有でき、シンプルに本を通してふれあい、和を形成できることが最大の魅力なのです。

<ビブリオバトル始まりました!>
それではいよいよビブリオバトルに進んでまいりましょう。
司会を勤めるのは、天神にあるユニークな本屋・書斎りーぶるでビブリオバトル「りぶりおバトル」を推進する林鉄郎さん。どこかユーモラスで穏やかな語り口調が古民家にも馴染み皆さんをリラックスさせてくれます。ビブリオバトルのことやルールはビブリオバトル普及委員会公式サイトでチェック。

今回は飛び入りご参加&ご推薦の方も含めて発表者8名、2ゲーム開催。テーマはありません。お気に入りの本を紹介して頂きました。
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◆第1ゲーム
・『知らざあ言って聞かせやしょう(声にだすことばえほん)』河竹黙阿弥 飯野和好 齋藤孝(教育学)/ほるぷ出版
・『江戸しぐさの正体-教育をむしばむ偽りの伝統』原田実/星海社
・『土と兵隊・麦と兵隊』火野葦平/新潮文庫
・『日本的感性-触覚とずらしの構造』佐々木健一/中公新書

第1ゲームのグループは、はからずも古民家・河伯洞を意識した本が集まりましたね。
気になるチャンプ本は・・・
『日本的感性-触覚とずらしの構造』に決定!
和歌に表れる日本人の美的感性を語る一冊。おめでとうございます!
ほかにも素晴らしい本をご紹介くださった皆さん、ありがとうございました!

ここで「私も大好きな本を紹介する!」と6才のみーちゃんが特別参加。エキシビジョンとして5分間の発表にチャレンジ!最初は最前列から前のめりに注がれる視線に緊張して言葉が出ませんでしたが、司会の優しい鉄郎おじさんに促され少しずつ好きな場面やお気に入りのキャラクターを教えてくれました。
おばけのアッチねんねんねんね』角野栄子/ポプラ社
みーちゃん、ありがとう!たくさん本を読んでまた遊びに来てくださいね!

◆第2ゲーム
・『口福無限』草野心平/講談社文芸文庫
・『賢者の石』コリン・ヘンリ・ウィルソン 中村保男/創元推理文庫
関連書として紹介されたこちらの本に思いがけず話題集中!
(『ネクロノミコン-アルハザ-ドの放浪』ドナルド・タイスン 大瀧啓裕/学研パブリッシング)
・『織田信長-戦国最強の軍事カリスマ』桐野作人/KADOKAWA
・『ユタとふしぎな仲間たち』三浦哲郎/新潮文庫

若手役者さんに効果音満載のSFおじさん、歴史ソムリエ、読み聞かせのプロ、と個性豊かな方々による本の紹介となった第2グループ。
チャンプ本は果たして?!
『ユタとふしぎな仲間たち』に決定〜!
河伯洞にも座敷わらしが河童と仲良く暮らしているのでしょうか。おめでとうございます!
そしてどれも読みたくなる気になる本ばかり、ご紹介のバトラーの皆さん、ありがとうございました!
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残りの時間は思い思いに河伯洞を見学したり、気になる本のことなどご参加の皆さん同士で和やかに賑わいました。

さらにその後場所を移しての懇親会では、話し足りないとばかり、美味しいお料理に舌鼓を打ちつつお酒を酌み交わし、酔いどれビブリオバトルへ突入!
河伯洞では発表しなかった方々も思い切って好きな本を紹介して盛り上がりました。
この不思議な一体感が心地よいんですよねえ。
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第10回を迎えることができた古民家×ビブリオバトル。
開催にあたり、多大なご協力を頂きました河伯洞の玉井史太郎さんご夫妻をはじめ、関係各所の皆様、ご参加くださいました皆様へ心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

継続は力なり。
古民家イノベーションPRJ発足3年目、古民家×ビブリオバトルをきっかけに、新しいつながりや動きが生まれています。これからもどうぞよろしくお願いします!
次回もお楽しみに!
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文/市川紀子

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好評シリーズ!第9回古民家xビブリオバトル in 内野宿 【ビブリオバトル編】

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11月に開催された第9回古民家xビブリオバトル in 内野宿の模様をお届けしています!
Riraizaさんの楽しい音楽会で空気も和んだあとはビブリオバトルです。

テーマ「江戸時代の内野の人におすすめしたい本」

会場となったのは内野宿の中心地、展示館です。江戸時代当時は肥前屋という旅籠だったそうで、高い吹き抜けの天井が明るい木材の優しい空間を作り出しています。
こちらの展示館にはなんと予想を上回る20名以上の方がご来場くださり椅子が足りない状況に。お越し頂きました皆様にご不便をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

それでも、半数以上がビブリオバトルは初めてというご参加にもかかわらず、熱心にメモをとる方が多く、あたたかくにこやかに見守る雰囲気が伝わって、発表者の方も飛び入り参加もあり、伸び伸びと自分らしい味のある語りで様々な本が登場しましたよ。
「江戸時代」がどんなキーワードで紹介されたのか、推測してみてくださいね。
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発表本は、全部で6冊。

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いのちをいただく』             『ラン』                      『銀二貫
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辺境・近境』              『飯塚の絵本』      風に舞い上がるビニールシート

6冊の中からチャンプ本となったのは、横浜から飛んできたお嬢、
尾崎さんの紹介本『辺境・近境』でした!
初バトル、初チャンプおめでとうございます!
村上春樹さんの大ファンという尾崎さん、数多い著作の中から小説ではなく旅エッセイからはじめる春樹さん独特の世界観への誘いに皆さん目から鱗の発見があったようです。

本を通して人を知る、人を通して本を知る
読み手の言葉を通して初めて出会う著者の世界。
今回紹介された本たちが江戸時代にあったらどんな反響を起こしていたのでしょうね♪

ご参加頂きました皆さん、ありがとうございました!!!
ご参加の方から嘉麻市のゆるキャラ「カマシシ」ちゃんパンとシールの差し入れをバトラーご参加記念に頂きました。ありがとうございました!(^^)

すっかり暗くなった内野をそぞろ歩いて樹齢400年を超える大イチョウのもとへ。黄葉にはまだ早かったですがライトアップと月明かりに照らしだされるシルエットは大迫力です。ちょっと怖いくらい。人知を超えた自然の威容…
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恒例の懇親会は、内野宿に居を構える古民家のお宅にお邪魔して家主さんとともに猪肉ジンギスカン!筑豊のとんちゃん処 有門亭の出張サービスのごちそうと名酒黒田ぶしの差し入れに心もお腹も幸せに満たされた一夜となりました。

久々の開催となりました古民家xビブリオバトル、
いかがでしたでしょうか?
あたたかく迎えてくださる内野の皆様、楽しむ気持を第一にご参加くださいました皆様、発足時より変わらず応援・ご支援してくださる皆様、地元プロジェクトメンバーの皆様ひとりひとりのお力で今回も素晴らしい内容をお届けすることができました。
本当にありがとうございます!!!

古民家xビブリオバトルを通してひとりでも多くの方に
古民家に親しみ、その土地の歴史と自然の豊かさを知って頂けましたら
とても嬉しいことです。
その中でビブリオバトルを楽しんで頂きたいなと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします!
素敵な年の瀬と明るい新年を迎えられますように!

橘文/市川紀子

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好評シリーズ!第9回古民家xビブリオバトル in 内野宿【Riraizaちいさな音楽会編】

長崎屋庭 随分とご無沙汰してしまいました。お元気でしょうか?1年あっと言う間ですね。
先ごろ、11月の秋晴れ爽やかな連休に第9回目の古民家xビブリオバトルを開催しました。
ところは福岡県飯塚市内野、とくれば古民家xビブリオバトルのファンの方(いらっしゃるのか?笑)ならピンとくる方も多いでしょうか?

そう、昨年開通400周年を迎えた長崎街道筑前六宿のひとつ、内野宿です。
古民家xビブリオバトルの始まりの地でもある内野宿は、慶長十七年(1612)時の代官毛利但馬が日本一の槍を飲みとった黒田武士で有名な黒田藩の命を受けて建設の任にあたりました。
国道から離れた位置にある内野宿は、江戸を偲ぶ面影の残る蔵や陣屋が今も残り、内野古道には樹齢400年を超える大イチョウなど、美しい自然と歴史を楽しむことができます。
長崎屋

小倉屋

毎年開かれる内野宿秋祭り「宿場のにぎわい」は、この大イチョウの黄葉の時期にあわせて江戸時代当時の資料や陣屋長崎屋の公開のほか、黒田節の演舞に黒田藩の抱え大筒の披露、内野のおばあちゃんお母さん達による自慢の郷土料理が振る舞われます。
たまごかけご飯が絶品の「うちのたまご」もありますよ〜。
500円で詰め放題にチャレンジ!見事30個近くのたまごゲット!!!!
でもさらに達人のおばさま方がいらっしゃいました、いやあすごかった…

内野たまご

さてさて、そんな見どころ食べどころ満載の内野でまず道行く人たちの足を止めたのは
その昔旅籠だった展示館で開催された小さな音楽会の調べ。

今回はビブリオバトルと演奏を組み合わせるという初の試み。
江戸時代に開通された長崎街道にちなんで「江戸時代」をキーワードに共通のテーマで音を聴き、本を読み解きました。
Riraizaさん

福岡でバンド活動をされているRiraizaさんは、バイオリンxギターxパーカッションの3人のユニットです。話し出したら止まらない多才なバイオリン弾きの浅野さんと、フォローするお二人の息は絶妙〜笑
内野に到着したご一行が撮影した宿場町の風景を即興映像に取り入れた素敵なナンバーの演奏と、あふれる爆裂トークに会場の皆さんの反応もおもしろかったです(笑)
長崎街道を歩き、日本に初めてピアノをもたらしたというシーボルトが日本のわらべ唄をピアノ曲に書きおこした『カッポレ』もRiraiza風にアレンジ!

Riraizaの皆さん、どうもありがとうございました!
またコラボできる日を楽しみにしています!

【ビブリオバトル編へつづく】

文/市川紀子

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秋の夜長の古民家めぐり〜とっぴんぱらりのぷう〜

ライトアップ
久々の更新になります。皆さんお元気でしょうか?
朝晩の気温が涼しくなり秋の気配が濃くなる頃、日の入りとともに鈴虫やコオロギの鳴き声が聞こえてくるようになりました。
近頃のコンクリート舗装道路やマンションが増えた町中では、雑木林やちょっとした草村が減り、虫の声を聴くこともめっきり少なくなったと気がつきます。

小田急線向ヶ丘遊園駅から歩いて10分ほどの距離にある川崎市立日本民家園は、生田緑地に隣接した広大な土地に、東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋、船頭小屋、高倉、農村歌舞伎舞台など20数軒もの建物を見ることができる野外博物館です。

10月最初の週末は夜のライトアップが行われ、古民家の窓からこぼれる灯りとぼんやりと浮かぶ家々のシルエットを巡りながら秋の夜長を楽しむことができます。
園内は宿場、信越の村、関東の村、神奈川の村、東北の村、といったエリアに分かれ、各地の変化に富む地形、資源、気候風土に合わせた建築様式の民家があります。
が、なんと!ライトアップエリアは宿場と信越の村まで。
え、そうだったのですかー!全部を見られないなんて−!
愕然としたものの、予想以上の園内の広さと、古民家の密度の高さに驚き、夕方から訪れた己を反省。即、年間パスポートを買って次回また出直すことに。
道
それでも見応え充分。ゆっくり家屋内部を見学し、一軒一軒にいらっしゃるガイドの方々のお話を伺ったり、囲炉裏の火に当たりながら大きな梁を眺めていると、あっという間に時は過ぎてしまいます。
面白いと思ったのは神棚がいくつも並んだ居間。参拝神社ごとに形状の異なる複数の神棚をしつらえて、家族のお願いごとをしていたのでしょうねえ。笑
神棚

富山県から移築されたこのお家では、機織りの実演が行われていました。
民家の上層階に蚕を飼い養蚕業を営む家庭も多かったようです。
機織り機で糸を紡ぐ優しいカタカタという音は自然と気持ちが穏やかになりますね。
機織り 牛梁
見上げると立派な牛梁。牛の背骨の形に似ていることからそう呼ばれる梁の組み方で、斜面に育つ大きな木の根元の緩やかなカーブをそのまま利用しています。自然の中で形成された材を使うのが一番長持ちするのだとか。
わらじ2
これは火棚(ひたか)。雪の多い地方にはよく見られる作りで、囲炉裏の上に棚を吊るし、濡れたわらじを置いて乾かすためのものです。食料を乾燥させたり煙が虫除けにもなる生活の知恵です。
板葺き屋根 板葺き屋根2
こちらのお宅は石置きの板葺き屋根。栗の木が使われています。長野県の豊富な資源となっていた栗の木を活用した民家です。
決して貧しかったからという理由ではないよ。とはガイドの方。
地産地消、古くから日本では当たり前の発想だったのですね。
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さあ、立派な茅葺き屋根のある旧山田家ではそろそろ万華鏡の昔話が始まります。ボランティア活動団体「多摩区ストーリーテリングおはなし万華鏡」の語り部のおふたりがゆっくり語り出します。
板の間で囲炉裏を囲んで、鈴虫と火のはぜる音を聞きながら、じーっと耳を傾けていると本当にむかしむかしの世界に入り込んでいくようです・・・。

「―とっぴんぱらりのぷう」

長い吐息のような呼吸を置いてお話が終わると、こんな呪文のような言葉が飛び出しました。これは秋田に伝わる昔話の結語で、「めでたしめでたし」といった意味があるようです。もうひとつのお話は「どっとはらい」で終わります。青森に伝わる昔話の結語です。リズムがあって面白いですね。(お話に夢中で題名を聞きそびれました。ごめんなさい。笑)

夜の古民家巡りに昔話、ちょっと異空間に迷い込んだかのような幻想的な、だけどどこか懐かしい記憶に触れるような不思議な心地良さを残して家路につきましたしたとさ。
とっぴんぱらりのぷう
昔話し

文/市川紀子

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好評シリーズ!第7回古民家xビブリオバトル in 横浜・都筑民家園 with green drinks KOHOKU

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第7回を数える「古民家xビブリオバトル」、福岡県を離れ、ついについに本州上陸、
神奈川県横浜市の古民家・都筑民家園で開催が実現しました!
そこでより多くの方にこれまでの「古民家xビブリオバトル」と母体となっている古民家イノベーションプロジェクトを知って頂こうと、簡単な紹介ムービーを作成しましたよ。ぜひご覧ください。

今回は、横浜港北エリアの情報サイト「港北経済新聞」の編集長坂井さんの行きつけの古民家(笑)世界中にネットワークのあるエコな飲み会 green drinks の 横浜港北エリアのオーガナイザーでもある坂井さんは、過去 green drinks KOHOKUとして都筑民家園を会場にエコ飲み会を開催されたこともあることから今回のコラボ企画につながりました。

横浜市都筑区にある都筑民家園は大塚・歳勝土遺跡公園内にあり、江戸中期に村方三役の名主役や組頭をつとめた旧長沢家を、港北ニュータウンの開発時に当時の材を使って移築した古民家です。
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馬屋を擁す長屋で、土間には大きな竈があり、板の間を上がると囲炉裏に掛け軸といった日本の昔ながらの民家の様子がそのまま再現された文化財となっています。週末には季節折々の文化交流イベントが行われ、小さな子どもたちから外国人の方まで、訪れる人の絶えない明るい古民家です。横浜にもこんな歴史ある古民家があるのですね。

関東エリアでの開催リクエストの声の高まりもあり、「古民家xビブリオバトル」では過去最大の人数が集まりました。
さらに特徴的だったのは、今まで以上に多種多様な参加者の皆さん。green drinks KOHOKUサイトからの参加者も多く、ビブリオバトルはおろか、本のイベントに馴染みのない方もいれば、一方でビブリオバトル普及委員会メンバーの方々やビブリオバトル常連さん、そして福岡の古民家イノベーションPRJ主力メンバーも応援に駆けつけ、地域のつながりや趣味嗜好の枠を超え、ただ古民家に集う人々・・・。
アットホームな雰囲気が最大の魅力の古民家ではありますが、さすがに全員が様子見の緊張感が漂い、やや固い表情の皆さん(笑)
一体どんな展開になってしまうのか

・・・と、不安的中!
最初に冒頭のムービーをプロジェクタを使って紹介したのですが、Macの操作におぼつかない司会、うまく動作せず行ったり来たりしてしまいました(泣)しかもそのショックか、ビブリオバトルのテーマ発表を忘れてゲームに突入する始末・・。
大丈夫か、司会?!大いに不安!笑

それでは むりくり始まります!
「第7回古民家xビブリオバトル in 横浜・都筑民家園 with green drinks KOHOKU」
テーマ:「あなたにとっていい日旅立ちな本は?」
来場者:33名
発表者:9名
懇親会出席者:25名

【第1ゲーム】
1:『ニッポンの嵐
嵐ファンのバトラー。嵐のメンバーが各地をめぐりそれぞれのテーマでニッポンを再発見する旅。誰にも気づかれませんでしたがご本人いわく「二宮くん風」のウィッグをつけてのチャレンジでした・・果たして?

2:『おみやげと鉄道
かつて、おみやげと名物は別物だった。それを融合し全国に運んだのが鉄道の登場。近代文明の発達は鉄道抜きでは語れない。日本人の旅に欠かせないおみやげのルーツとは?
ーここで、今回のテーマが「旅」であることをプレゼン中に説明しフォローを入れてくださいました(笑)
ありがとうございます!さすが常連さん。

3:『虚数の情緒
バトラーの人生という旅の参考書。1000ページを超える重量感と難解そうなタイトルに腰が引けますが中学生でも理解出来る本、物事を細分化する教育法ではなく全方位から知ることが学びとなるのだと静かな情熱で語ります。

民家園
ー前半の合間ですがまだ表情の固い皆さんにここで一息。
参加者の皆さんにもビブリオバトルの流れが分かり、お茶とお菓子で次第に和んできました。
今回のお菓子は、NPO法人「I loveつづき」さんが運営する横濱良品館の美味しい手作りお菓子や温かいごぼう茶や珈琲です。お茶を差し出してくれるにこやかな笑顔が柔らかく染みました。

4:『村田エフェンディ滞土録
今回のテーマ「旅」と「古民家」からバトラーの頭に浮かんだのが「土」。そしてこちらの本。
異国トルコ(漢字表記は「土耳古」)の大地で生きる人々とのかかわりの中で留学生ムラタは何を見、感じたのか。

第1ゲーム終了!
こちらはビブリオバトル普及委員メンバーやビブリオバトル常連さん方の語りとなりました。
チャンプは安村さんの『おみやげと鉄道』が票を集めました!おめでとうございますー!

休憩時間をはさんでスペシャルゲストの登場です!
今回は福岡県から古民家イノベーションPRJメンバーが応援に駆けつけてくれています。
地元の嘉麻市をビブリオバトル番外編「お国自慢バトル」でご紹介。
もうお馴染みとなった「嘉麻の釜飯の素」をはじめ、嘉麻市発祥の美味しいスイーツや伝統文化を控えめに自慢(笑)
ほのぼのとしたお国自慢に会場には自然と笑顔が出るようになりました。お二人に感謝!
嘉麻の釜飯嘉麻自慢バトル

ご存知でしたか?ひよこ饅頭は東京名物として知られていますが、実は福岡県が産地なのですよ。
そもそも嘉麻市ってどこ?と思われる方も多いでしょう。
福岡県民の間でも知る人の少ない地名、ましてや横浜で聞いてもまったくピンとこない方々多数(笑)
嘉麻市はここです!

【第2ゲーム】
1: 『フィンランドー森の精霊と旅をする
この本を読めば精霊が見える?!クマと抱き合う女性の表紙は、フィンランドの神話を表現しているそうです。人間の新たな旅立ちとも言える死者の葬儀の仔細も含まれ、決して安楽な内容ばかりではありませんが美しい本です。

2: 『櫻桃の記
登場するなりおもむろにたくさんの付箋を机に並べだすバトラー初挑戦の本は大叔父さんの書いた1冊。
それはバトラーを「古民家との関わり」「起業」「古書・文学界との出逢い」という3つの旅立ちへ誘うのでした…

3: 『北タイ焼畑の村
バトラー大学時代の恩師の著作。「作家ではないので文章の読みやすさという点ではおすすめできません」と冒頭からビブリオバトルの原動力を覆しかねない発言でしたが自身が経験したタイの旅そのものを体現した思い入れの1冊。

4: 『日本人の知らない日本語3
「旅」といえば「海外旅行」、そこでバトラーに浮かんだのがこちら。海外文化を知るきっかけの本としてのご紹介でしたが、他を知ることであらためて日本と海外の違いに気づき、日本人を強く意識できるものだとも感じますね。

5: 『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
古民家イノベーションPRJ創始者のひとり、樋口悟氏が紹介するのは、主婦の方にこそ読んでほしいという「はっちゃけビジネス本」。旅を始めるようにプロジェクトを始めることの楽しさを語ります。「ビジネスって面白い!」と開眼させた同シリーズ3冊をテンポよく並べます。
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第2ゲーム終了!また様々な視点からの「旅」本が紹介されました。
チャンプに選ばれたのは、『フィンランドー森の精霊と旅をする』でしたー!
バトラーネーム「boris」さんおめでとうございます!

あ!なんと第1ゲームのチャンプ安村さんと、こちらの「boris」さんはご夫婦!
ご夫婦ダブルチャンプ獲得とは快挙ですね、素晴らしい!
記念品の横濱良品館さんのお菓子詰め合わせセットと、嘉麻の釜飯の素を総取りです。本当におめでとうございます!

土鍋ご飯
恒例の懇親会では美味しい土鍋ご飯を満喫しましたよ。産地ごとにご飯の味が異なるのには感動しました。
お米がふっくら立って、ほかほか湯気のたつところに脂の乗った鮭のハラミと大根おろし。
は〜!今日も暖かい出逢いに満ちたほくほくの1日でした。

ご参加くださったバトラーの皆さん、ご観覧の皆さん、お楽しみ頂けましたか?
各地からのご参加ありがとうございました。
開催にあたり、会場をご提供くださった都筑民家園の皆さん、美味しいお菓子とお茶をご提供くださった横濱良品館の皆さんをはじめ、多くのご協力とご支援を賜り本当にありがとうございます。
第7回横浜古民家ビブリオバトル

今回、関東での開催第一歩を記すことができ、プロジェクトとしても意義深く大きな過渡期を迎えていることを感じています。地域をつなげるきっかけと場の形成に古民家を軸としたビブリオバトル、今後も推進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

文/市川紀子

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好評シリーズ!第6回古民家xビブリオバトル in 嘉麻

射出引神社正面
2013年、今年も古民家xビブリオバトルは、日本の古き良き伝統文化を継承し新しい発展を目指しつつゆる〜くお気軽でマイペースな楽しさをお届けすることをモットーに頑張って参ります!
皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます!

新春第一弾となる第6回古民家xビブリオバトルが舞台に選んだのは、
福岡県嘉麻市上山田です。
嘉麻市は福岡県のほぼ中央に位置し、多くの史跡を残す自然豊かな土地です。
遠賀川の清流の恩恵を受けて育まれた銘酒「黒田武士」や「寒北斗」の里でもあります。
そして第2回古民家xビブリオバトルの会場となった老舗和風旅館「常盤館」のある地・・
その時に受けた地元の方々の暖かい歓迎と一体感が忘れられずにいたらばなんと!
これはもう運命とも言うべきご縁でふたたびこの地で開催の運びとなりました。
今回の会場は、これ以上申し分のないくらい素晴らしい伝統構法が生きる築100年は超す古民家。
嘉麻の古民家嘉麻古民家天井
当時の面影を残す蔵に隣接する母屋の玄関を入ると広々とした土間、見上げると高い天井に黒く太く立派な梁が目に入ります。
そこには、おばあさんと犬一匹、身を寄せ合って静かに暮らしていました。
そのおばあさんのもとへ久々に訪れた訪問客は、ちょっと、いえかなり不思議な一団に映ったことでしょう(笑)
何しろ顔ぶれは、こちらのお屋敷のすぐ近くにある射手引(いてびき)神社さんの神主さんとご家族をはじめ、作務衣のお坊さん、大工さん、材木業を営む人たちから、日本酒コーディネーター、広告業やクリエイティブ業の方々、出版社さん、本屋さんなど、年齢も住む地域もとりどりでしたから。
ただひとつ、共通するものがあるとすれば、日本を愛し、地元が大好きなことだけ。
その素朴な原点に相通じるものを感じてくださったのか、おばあさんは、ニコニコの笑顔で出迎えてくださいました。二間続きのお手入れの行き届いた部屋に入ると、お茶やお菓子、ストーブの支度まで完璧に整えて私たちの到着を待っていてくださったのだと分かりました。
おばあさんのおもてなしするまごころに触れ、またひとつ、一生ものの宝に出逢えた瞬間です。
嘉麻古民家ストーブ
さあ、年始めの出逢いは縁起もの!
福岡県随一の豪雪地帯より、白雪の舞う1月最後の週末、白熱の様子をレポートさせて頂きます!
「第6回古民家xビブリオバトル in 嘉麻」
〜紹介する本を漢字一文字で表現してみよう!書き初めバトル〜
来場者:19名
発表者:9名
懇親会出席者:17名

【第1ゲーム】
1: 『神去なあなあ夜話
疲れたときに読めば気持ちほっこり、自然とともに生きる力が湧いてくる。ということで漢字一文字は「力」
2: 『発酵道
地球を救うは菌。道を極めるものだけがたどり着ける場所とは?年始めの道を行く一歩、漢字は「一」
3: 『プチ哲学
詭弁にだまされるな。自分の頭で少しだけ深く考えてみよう。まさかのタイムアップに?!漢字は「考」
4: 『伊勢神宮ひとり歩き
地元氏神様を祀る射手引神社神主桑野さんご登場。今年20年に一度の式年遷宮を迎える伊勢神宮へ新年の「祝」を込めて誘います。

プレゼン者それぞれの生き方をうつす鏡のような本が出揃いました。
祝プチ哲学
第1ゲームチャンプは、『プチ哲学』の松隈靖之さん。
気になる結末を残してのプレゼンは作戦勝ち?!おめでとうございました!

休憩をはさんだ合間に嘉麻市市役所の縄田さんより嘉麻市の旬な話題をビブリオバトル風にPR。
第2回のときにもご紹介した「嘉麻の釜飯の素」がいまや大ヒット!
嘉麻の各地で見られるようになりました。
もうひとつは「白木牧場の特別牛乳
高品質の乳として知られるジャージー牛の牛乳を全国で初めて低温殺菌された安心保証の特別牛乳で販売!搾りたての美味しさを九州唯一、白木牧場で満喫できます。

【第2ゲーム】
1: 『横道世之介
ご友人間で賛否のわかれた作品だそう。貴方はどう感じますか?あらゆる作品も「愛」をもって読んでみよう。
2: 『金銭上のアリア』
帯に「ほとんど本」と称されたのは芸術家雪野氏が10円コピー機で出版したエッセイ集。こんな「変」な本見たことない?!それもそのはず市場に流通していない部数限定の私家本、レアな一品です。
3: 『僕のうしろに道はできる
意識障害の人にも思いがある、回復する方法がある、白雪姫プロジェクトから生まれた本。漢字は「希(のぞみ)」
4: 『夢と希望の人生学
人生は常に選択の連続。人生の成功ストーリーとは?社会人にも大学生にも読みやすい物語調。漢字は「択」
5: 『土を喰う日々
ついに謎の作務衣のお坊さんのご登場です。実はこちらのお方は青江覚峰さん。
昨年11月に『お寺ごはん』を刊行され、今や大人気料理僧として名を馳せる浅草緑泉寺のご住職さんです。
今回は、このビブリオバトルの開始前に射手引神社で行われた古民家イノベーションPRJ主催ワークショップ「神社でお寺ごはんを作ろう!in 福岡」に講師としてお招きさせて頂きました!
この『お寺ごはん』を執筆される原典となったという『土を喰う日々』では 四季折々のものをお客様にいかにおもてなしするか、丁寧に綴られます。特に6月の章は必読だそう。道元和尚の料理の心得帖『典座教訓』とあわせて読んでもらいたいと穏やかににこやかにお話する覚さんでした。漢字は「命」食事は命に感謝の心で。
覚さん
第2ゲームも思いのこもった作品が出揃いましたね。
チャンプ選びも真剣です。
第2ゲームチャンプは、『土を喰う日々』青江覚峰さん
日々一生懸命に丁寧に向き合う心を説き、ものごとを型にはめることのない寛容な覚さんおすすめの本たち。
おめでとうございました!!
チャンプのおふたりには、嘉麻市の「嘉麻の釜飯の素」と「白木牧場の特別牛乳」が贈られました。おふたりとも素敵な本のご紹介ありがとうございました〜。

懇親会は古民家のお屋敷を出てすぐの射手引神社
( ^_^)/□☆□\(^-^ )射出引神社神様
神主桑野さんとご家族のご好意により、社務所をお借りして祭壇の前で盛大に乾杯です。
射手引神社は、嘉麻市山田の地に古くより香椎宮・貴船宮として尊崇厚い両宮を、宝暦10年(1760)11月3日に併せお祀りしたお社です。日本書紀では、筑前国夜須郡秋月庄(あきづきのしょう)を根城に暴れまわる「羽白熊鷲」の征伐に乗り出した神宮皇后を助け、その矢を射た天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)を神功皇后が貴船の神々と共に射手引大明神と称して祀ったとされています。
現在では、弓矢の加護を得ようと弓道関係者をはじめ、恋愛成就、厄除け、諸願成就を求める参拝者が多く訪れ、お社へ続く石段を登り切ると嘉麻市山田の町並みが一望出来ます。
桑野さんの明るく開放的な人柄と細やかな奥様のサポートが氏子さんや地元の方々の拠り所となっているあたたかな神社です。
かっぽ酒竹ごはん
そんな桑野さんお手製のロケットストーブで大工さんが竹を切りカッポ酒!
心もからだも芯からぽっかぽか。笑顔で満たされた会となりました。
今回もたくさんの方にご支援ご協力頂き、皆さんに楽しんで頂けたようで本当にこの出逢いと繋がりの力に感謝しています。
ありがとうございました~!
また来月お会いしましょう~

文/市川紀子

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好評シリーズ!第5回古民家xビブリオバトル in 直方歳時館

直方ブログ1
2012年も残すところあとわずか。
12月に入った途端、街中を行く人達の歩調が早まりせわしなくぶつかりそうな勢いで行き交っていくようです。
慌ただしい都会を抜け、ちょっと一息つきませんか?

今年の「古民家xビブリオバトル」を締めくくるのは・・?

ゆったりと 時を感じる館
ゆったりと 時を味わう館
ゆっくりと 時が漂う館・・・

それが福岡県直方市、直方歳時館です。
直方歳時館は、炭鉱王として知られる堀三太郎の旧宅で、明治31年(1898年)に建造された木造平屋造りの格調高い建物です。その後直方市が寄贈を受け、約30年間にわたり中央公民館として多くの人々に利用されてきました。
その間にこちらで結婚式を挙げたカップル数はなんと3000組以上!
平成11年「直方歳時館」と名称も新たに、直方の四季折々を演出する新しい生涯学習施設として生まれ変わりました。純和風建築の各部屋には炉が切ってあり、本格的なお茶会もできるつくりになっています。

小高い丘に建つ直方歳時館の日本庭園からは、直方レトロタウンがすっきり見渡せます。
その中心、ふるまち商店街にあるアートスペース八尾で腹ごしらえ。
こちらは豪奢な西洋建築の洋館で、かつての福岡銀行南直方支店でした。現在は直方市立八尾美術館の別館として静かに時を刻んでいます。ギャラリーの奥はカフェスペースとなっていて、直方名物の焼きスパを落ち着いた雰囲気のなかで頂けます。

また最近では古民家xビブリオバトルの新たなお楽しみのひとつとなっているお茶菓子には、直方の老舗洋菓子「ジャーマンベーカリー」のエクレアを用意しましたよ。
直方ブログ2直方ブログ3

さあ、それでは始まります!

今回は年の瀬も迫った忙しい時節柄、ご参加頂けた方は主催者たちもいれて8人!
10人に満たない回は初めてですが、ビブリオバトルは実は小人数単位で行うのに適したイベントでもあるのです。それぞれの人と本についてじっくりゆっくり耳を傾けて話すことができるからです。

ということで、お天気のいい午後のひととき、到着した人からのんびりと支度を始めます。長机や座布団を出して、お湯を沸かしてお茶とお菓子を並べて・・いつの間にすっかりご近所さんたちの集いのような空気感が高まってきましたね~。

軽く自己紹介からのアイスブレイク。今回は初参加の方が2人いらしてくださいました。

どちらも最初はご観覧のみのお申込みでしたがこの人数ですし、ビブリオバトルは自分も発表することが一番楽しいのでとにもかくにも1冊お持ち頂きました(笑)
なにより不要な緊張感が一切ないのが古民家の良い所でもありますからね。それをぜひ体感してもらいたい。
この思いは果たしてまんまとうまくいきました(笑)

第5回古民家xビブリオバトル in 直方歳時館
来場者:8名
発表者:5名
懇親会出席者:5名

【前半】ビブリオバトル
チャンプ:『がらっと 自分の「性格」を思いのままに変える方法』 浅井たけしさん
初参加にして見事な表現力でした。本から受けた浅井さんご自身の実感が身振りを加えて情感豊かに語られ、ちょっとした気の持ち方・視点を変える気づきを得ることでより良い人間関係を築くヒントがこの本にあるような気にさせます。初チャンプとなった浅井さん、これを機に「がらっと」ビブリオバトラーへの道を歩み始めるかもしれませんね!
直方ブログ4直方ブログじゅん

またもう一人の初参加の方のご紹介本、『砂の構図』はユニークさでひかり、バトル後は皆さん集まって「興味津々の構図」が展開されていました!
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発表本:
置かれた場所で咲きなさい
開かずの間の冒険
美しい国へ

こうしてみると実に様々な本が紹介されていますね。一般的な小説がないのも面白いです。
「本をとおして人を知る、人をとおして本を知る」
古民家でのビブリオバトルは、集う人と本、この多様性の宝庫だと思うのですよね~。

【後半】トークバトル
休憩を挟んでの後半は、前回のチャンプ本『オロロ畑でつかまえて』をテーマにトークバトル!
第4回古民家xビブリオバトル in 長崎屋の様子もご覧ください)
と、いくはずが、このお題本を読んでいる方がわずかでしたので、ビブリオバトルの紹介本や福岡のことなどをフリーに話す場に。
参加者の皆さんはもともと筑豊エリアご出身の方が多く、一番盛り上がった内容は、
「筑豊あるある」!笑

人と本、それだけでいつまでも話は尽きず、贅沢な道楽を楽しんだかのよう。。
今回は、自己紹介からビブリオバトル本のこと、はたまた地元のことまでゆっくり話せる貴重な回となりました。
さらに毎度大いに盛り上がる懇親会では、今後のイベントの発展についても話し合える最高の会でした。
直方ブログ6

簡単な思いつきで始まった「古民家xビブリオバトル」は多くの方々に支えられながら5回を数えることができました。これまでご縁のあった皆さんには感謝の思いが絶えません。
運用に携わってくださる方、興味を持って足を運んでくださる方、身近な人にビブリオバトルのことを伝えてくださる方、素晴らしい会場をお貸しくださる方、FacebookページやTwitterをフォローして応援してくださる方、
本当にありがとうございます!!
直方ブログ7

古民家の魅力を引き出すイベントとして地元の方々にも受け入れられるにはまだまだ未熟な部分も多くあります。
そんな課題をみつめ、今年を締めくくり、意気込みを新たに、より一層たくさんの方々に古民家に訪れて頂き、本と人との出逢いを楽しんで頂けるイベントにしていくため頑張ってまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします!!

♬メリークリスマス♬ そして良いお年を~!!

文/ 市川紀子

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