うちの秋の収穫祭!「本の祭典」スペシャルレポート 番外編

補正済ゆか似顔絵
長崎街道内野宿 うちの秋の収穫祭!「本の祭典」スペシャル企画レポート!

実は「古民家xビブリオバトル」は悩んでいました!
「古民家xビブリオバトル」では、イベント情報や開催レポートをFacebookページTwitterでも発信していますが、「プロフィール写真がどうもインパクトが足りない」・・・。
これでは皆さんのタイムラインに流れてもスルーされてしまいます(泣)
「古民家xビブリオバトル」を体現するような、ひと目でグッとくるキャッチーでセンスあるプロフィール画像はないものか?!笑

そんな折、うちの秋の収穫祭で似顔絵販売をしていた嶋田ヤスヒコさんに出逢いました。
懇親会のシシ鍋にご参加頂き、楽しいお話を伺うだけでなく、
「古民家×ビブリオバトル」の色紙を書いて頂きましたー!
しかも調子にのってこんなにたくさん!笑
色紙
とっても素敵でしょう!!
早速プロフィール画像に使わせて頂いてます!ヤッタ~!
本当にありがとうございました。

うちの秋の収穫祭!本の祭典限定のミニアウトレット本屋「もくもく堂」の色紙もありますよ。嬉しいですね。
もくもく堂もくもく堂2

その場の直感で「ふざけた文字を真剣に書く」という嶋田さんのセンスが
「本気で遊ぶ」古民家プロジェクトの琴線とシンクロするのを感じました。
人の思いは自然と引き寄せる力を放ち出逢うべくタイミングで出逢うべく人に出会うものなのですね。
この古民家プロジェクトではそんな風に引き寄せられた人たちの思いで進んでいます。

次回の「古民家xビブリオバトル」は福岡県直方市で開催決定!
お近くの方はどうぞお気軽に遊びにいらしてくださいね。
お待ちしています!

文:市川紀子

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うちの秋の収穫祭!「本の祭典」スペシャル企画ー其の弐 第4回古民家xビブリオバトル in 長崎屋ー

補正済内野
長崎街道内野宿 うちの秋の収穫祭!本の祭典 スペシャル企画レポート!
朗読劇ワークショップのお次は好評シリーズ、ビブリオバトル。

第4回を迎える今回は、発表者のほとんどがビブリオバトル経験者。
おお〜、ついに福岡の地方都市でもビブリオバトルがメジャーになってきたようですね?!長崎屋での会場設置もどことなくこなれた感じに。笑

凱旋バトルとなる長崎屋ではどんな本と人との出逢いが巻き起こったのでしょうか?
補正済西光寺

第4回古民家xビブリオバトル in 内野宿長崎屋
来場者:16名
発表者:7名 (+おまけの紹介あり)
懇親会出席者:18名  会費¥3,000

【前半はテーマバトル】本のテーマは、「和」または「内」
「和」は昔なつかしい日本らしい景観の多い内野での開催ということで。
「内」はズバリ内野の「内」

チャンプ:『歎異抄』 仲島秀豊さん
鎌倉時代後期、浄土真宗開祖親鸞聖人没後、様々な異を唱える宗派の台頭を嘆いた弟子が親鸞の教えの真理を説くため、浄土真宗内部対立を記したといわれる門外不出・禁断の書を語る姿はまさしく修行僧でした(笑)
補正済ビブリオバトル歎異抄

発表本:
三毛猫の遺伝学−Cats are not peas-
ぐりとぐら
おまけの紹介本:
日本の歴史の夜明け
邪馬台国日出る国の本当の話 改訂版
こちらの2冊は今回お茶うけに差し入れを頂きました飯塚・内野の銘菓「千鳥饅頭」千鳥屋社長さんのご著書です。
飛び入りでビブリオバトル風にご紹介させて頂きましたが、共に飯塚や北九州の丹念な資料調査に基づいた考察とご自身のスケッチが満載で、じっくり読みふけった後にあらためて飯塚を歩いてみたいと思いました。
地元に深い思いのある社長さん率いる千鳥屋の味が長年地域の人に愛され支持されてきたのも頷けますね。

【後半はテーマフリー】何でも好きな本を紹介
チャンプ:『オロロ畑でつかまえて』 重富翔太さん
本屋さんで見つけてタイトル買いというにふさわしく、謎めいています!笑
チャンプご本人も今回は当初から自信をのぞかせていたこの1冊。実はプレゼンでは伝え切れなかった「あっ」と思わせるラストの意外な展開が本当の感動なのだとか。
次回のビブリオバトルではこちらの本を題材にしたトークバトルも開催予定です。ぜひご一読くださいね。

発表本:
TED TEX
ブラック・ジャックによろしく
ポケット詩集

ビブリオバトルのあとは、お楽しみ懇親会♫
内野に滞在中お世話になっている方のこれまた立派な古民家のお宅でシシ鍋です!
大人数で囲むお鍋は大鍋をいくつも用意して豪快。そして格別に美味しい!!
さらにこんな珍しいお供があれば最高です。
補正済懇親会酒
またまた素敵な出逢いの生まれた内野宿でのあきの収穫祭。
今まで出逢った人と新しく出逢えたすべての方々にありがとうの感謝祭となりました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

文:市川紀子

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うちの秋の収穫祭!「本の祭典」スペシャル企画ー其の壱 筑豊弁ワークショップ朗読劇ー

補正済関門海峡 関門海峡を抜けるとそこは福岡小倉。長崎街道をくだって内野宿へ・・・
内野といえば!そう、まだ夏の記憶あたらしい「古民家xビブリオバトル」発祥の地ですよね。 帰ってきましたよー!

季節はめぐり内野の大いちょうが黄金色に染まる頃。
補正済うちの大いちょう

古民家プロジェクトでは、うちの秋の収穫祭「本の祭典」 と題し、
長崎街道筑前六宿、開通400年記念事業に、本を題材にしたスペシャルイベントを開催いたしました!
舞台はもちろん下茶屋長崎屋。奥座敷では備前焼きの展示販売も同時開催。
細部まで職人さんがこだわって仕上げた趣き深い1点ものが表情豊かに顔を並べていました。
その奥座敷から中庭に沿って純日本家屋の外廊下を歩くと、ハッとするほど真っ赤に染まった見事なもみじ!
補正済長崎屋中庭補正済備前焼

こんな素敵なところでまた本のイベントができる幸せを噛み締めながらのレポートです!
スペシャル企画其の壱 「朗読劇ワークショップ&ミニ発表会」
第1回古民家xビブリオバトル in 長崎屋のチャンプ、林京子さんプレゼンツ!

内野に縁の深い民話を地元の筑豊弁で語る朗読劇。
当日集まった参加者の皆さんと、監督兼演出家兼女優(!)の林京子さんは長崎屋の二階の間でしばしワークショップ。
内野小学校の先生とそのお子さんたちも一緒に参加してくれました。
時折弾けるように楽しげな笑い声が太い梁の渡された広い天井に響く午後のひととき。
一体どんな仕上がりを迎えたのでしょうか?!
本番スタートです!

補正済朗読劇お経補正済朗読劇助郷御免

まずは声を出す準備体操。
「さっちゃん」など童謡の作詞家・小説家阪田寛夫さんの「お経」を、京子さんがアレンジしたビブリオバトルの唄をみんなで合唱です。

「お経・ビブリオバトルx古民家版」       作:林 京子

私の好きな この本を
いろんな人に 伝えたい
ねえねえ聞いてよ 五分間
そのあと質疑を 三分間
読みたくなったら はい一票
舞台は古民家 まあ素敵

いかがですか?ビブリオバトルの骨子を端的にあらわしていますねえ。
ワークショップで発表されたのは、内野の民話『首なし地蔵』、『助郷御免』
それぞれの衣装もあわせて、聞きやすいように抑揚をつけてゆっくりお話。

「あしたん朝、殿様の手が鳴ったら、《手水》を庭に回せ。それから朝飯の味噌汁にゃ、《どじよんおわせごぼう》を作っち出せ。」
(出典:内野の民話「助郷御免」『筑豊弁で語るちくほうの民話』占部暢勇より)

筑豊弁はこんな感じです。
「どじよんおわせごぼう」とは一体なんのことでしょう?
内野の言葉で語られる昔話に子どもたちも興味津々でした。
それから出演者の皆さんの地元の言葉で一人ひとり「おばけのQ太郎」を朗読する自己紹介。
福岡県だけでも地方によって方言が違います。熊本、千葉、東京と実にバリエーションに飛んだ「おばけのQ太郎」が発表されました。

その土地の言葉は、その土地の歴史の中で人々の暮らしとともに変化して受け継がれてきたもの。言葉のルーツをたどるのも面白い歴史探訪ですね。

今回のワークショップ&ミニ発表会にはたくさんの子供たちが集まりました。 おまけの紙芝居も大人気!また機会をもうけて開催したいですね! 補正済朗読劇観客

林京子さん、出演者の皆さん、ご来場くださった皆さん、ありがとうございましたー!
次回開催をお楽しみに〜。

文:市川紀子

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好評シリーズ!第3回古民家xビブリオバトル in 松楠居

継続は力なり。
ほんの思いつきから始まったこの企画も3回を数えることができました。
立ち止まって悩むにはまだ早い。今はとにかく前に進め。
そんな思いで一同頑張っています。

そしてついに、「古民家xビブリオバトル」博多で開催!!

第1回飯塚市内野宿、第2回嘉麻市常盤館と,各地で独特の盛り上がりを見せる古民家でのビブリオバトル、第3回は福岡の中心地、博多は天神大名で開催されました。

いま日本で旬な都市といえば福岡市。九州の、日本の文化の最先端となりうる洗練された街並みの中にも、路地裏を歩けば、其処ここに大正・昭和時代の建築物がなにくわぬ様子で存在し、新旧不思議と調和の取れた佇まいを見ることができます。

今回の会場となる「松楠居」はその象徴的な存在です。
昭和11年、大名の老舗醤油メーカー、ジョーキュウ(当時は松村久商店)3代目社長松村久吉氏が建てた住居です。福岡西方沖地震で被害を受けましたが、歴史的文化財でもある昭和初期の木造民家保存の声もあり、地震の補修以外の改築を最小限度にとどめ、家屋としてリノベーションを果たしました。

現在1Fは「やぶ金」という手打ちお蕎麦屋さん、

2Fはイベントスペースとして利用でき、様々な催しやワークショップが開かれています。
アクセスの便も良く、立地には申し分ない古民家でのビブリオバトル、
どんな人が集まるのか、ドッキドキの松楠居バトル、スタートです!

10月最終週のこの日はお日柄も良く、各地で大きなイベントが開催されていて人が分散してしまうという不安な事態。
それでも、松楠居に足を運んで下さった貴重な方々は、
起業を目指す志の高い学生さんから、大手書店の社長さんまで、少人数ながらも純度の高い精鋭部隊といった印象で、本と人との中身の濃い対話が交わされました。
特徴的だったのが、今回プレゼンされた本の多くが、命や生きることを力づけるメッセージ性の強いものだったこと。
物質の充足やインフラ整備の行き届いた都心だからこそ、「生きる」という命の本質に心が向かうのでしょうか。。

いや〜、またまた素晴らしい出逢いが広がっていましたね。感無量!

第3回古民家xビブリオバトル in 松楠居
参加者:11名
発表者:5名 (+特別編、エキシビジョンあり)
ドリンク付き:¥500
懇親会出席者:12名 (+おまけの番外編バトルあり)

チャンプ:『きみのいたばしょ』石橋阿礼さん
プレゼン本:
この世で一番の奇跡
わすれられないおくりもの
シュークリームは覗いている
この君なくば
特別編:『地の底のヤマ』、エキシビジョン:『拍手のルール
番外編:『古代マヤ暦の暗号

ビブリオバトル終了後のお楽しみ、懇親会は
これまた古民家とは言えないまでも、昭和時代のぼろアパートを居酒屋に改築したものすごい異空間(笑)
天井には当時の百貨店やスーパーの包装紙がびっしり貼られ、床の間には今にも底が抜けそうに軋む板張り床。。
そこに集うは地元を愛してやまない九州魂宿すあたたかい人たち・・

時代の最先端と懐かしき良き時代が交錯する都市、福岡。

面白いです!!
今回も多くの方のご縁を賜り、お力添えのおかげで素晴らしい回となりました。
本当に感謝感激雨あられです!!いつも応援してくださる方々もありがとうございます!!

次回は、第1回の会場となったすべての出発点、長崎街道内野宿へ凱旋バトルです。
どうぞお楽しみにー!!

文:市川紀子

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好評シリーズ!第2回古民家xビブリオバトル@常盤館

さあ、本と人の出会いを気軽に楽しむビブリオバトルがいよいよ盛り上がって参りました!

古民家とのコラボ企画第1回は福岡県飯塚市、長崎街道内野宿での記念すべき開催でした。

地元の方々との暖かい交流に勢いづいた古民家プロジェクト、
続いて第2回の舞台は福岡県のど真ん中、筑豊地区に位置する
嘉麻市上山田(かましかみやまだ)の老舗旅館「常盤館」にて開催されました!

旧山田市と嘉穂郡の3つの町の合併からなる嘉麻市の歴史は古く、
随所で縄文時代からの遺跡と広がる水田といった原風景に出会うことができます。
また嘉穂町馬見山(かほまちうまみやま)を源流とする遠賀川(おんががわ)は、
鮭が朔上する九州で唯一の川、
明治から昭和初期にかけて筑豊地区の石炭を運ぶ船(川ひらた)を渡し、日本を代表する北九州の炭鉱産業の発展に大きく貢献しました。

豊かな土壌と清流をはぐくむ山々に囲まれた静かな町に訪れたかつてない試み、
どんな奇跡を生むのでしょうか。
道中ではアナグマが挨拶に立ち寄ってくれましたよ。ほんとです。
ビブリオバトル旅芸人一行、早くも嘉麻市に歓迎されているらしい!?

調子に乗って常盤館へレッツゴーです。

 創業100年の純和風造りの割烹旅館、常盤館

玄関を入るとすぐに目に留まる大きな木造オブジェに圧倒されていると、
人懐こい笑顔が素敵な仲居さんが館内を案内してくれました。
純和風造りという伝統を守りながらも、和室に品の良い豪奢な絨毯を敷いた応接室や、部屋を渡す廊下に埋め込まれた丸太がモザイク柄のように覗きお洒落でモダンな雰囲気です。

こんな歴史ある素敵な旅館に果たしてビブリオバトルは受け入れられるのでしょうか。
台風が近づいていることもあって、多少の不安を抱えながらのトライアルです。

ところがやはりそんな不安は杞憂に過ぎませんでした。
開始予定時刻とともに続々と増える地元の方々に驚き喜びの笑顔に一転です。

最初はビブリオバトルとは何なのか、緊張の面持ちの方が多かったのですが、
徐々に和やかな雰囲気に変わっていき、
最後にはみんなで万歳三唱までする大盛り上がりの会となりました(笑)楽しかった~!!

古民家xビブリオバトルは古民家とその地域を応援したいという思いから生まれたプロジェクト。

今回初の大きな試みとして、嘉麻市市役所の方々を迎え、ビブリオバトルの休憩をはさんだタイミングで市のPRをして頂きました。
嘉麻市はその名の響きから、おすぎさんが観光文化大使なのです!(笑)

そこでご当地グルメプロジェクトに考案されたのが

「かまの釜飯」
10/7(日曜)の嘉麻市フェスタで発売されます!

嘉麻市さん、直球すぎます!!
これはいち早くゲットして話題についていかないと
誰にもカマってもらえませんよ!!

 

 

 

古民家でのビブリオバトルの魅力はなんといっても距離の近さにあります。

木のぬくもり、畳の感触、襖や障子を使った和室の程よい開放感と色使い、
座布団に長机、お茶とまんじゅう。。。
そこは、遠い親戚が久々に再会したかのように手土産片手に談笑を交わせる空間。

おっと今回のまんじゅうもただの薄皮まんじゅうと思ってもらっては困ります。

地元の人でさえ滅多にありつけない幻の銘菓と謳われる

山田まんじゅうです!ひとつひとつ職人さんが手作りするため日に販売できる数に限りがあり、お昼前には売り切れてしまうことも多いそうです。

今回は特別に予約して参加者の皆さんと、チャンプの方々へのお土産にご用意。優しい甘さのいんげん豆の餡が昔なつかしいカステラ生地の皮に包まれて思わずほころんでしまいます。

第2回古民家xビブリオバトル@常盤館
来場者 20余名
バトル参加者 9名
前半5名、後半4名に分かれての2ゲーム
懇親会参加者 15名

●前半チャンプ本「木とつきあう知恵」
月の満ち欠けが自然界に与える不思議な力。新月伐採に従事する工務店経営の方の実体験をもとに語られる内容に、私たちはただただ大いなる自然への畏怖と敬意を感じずにはいられませんでした。

●後半チャンプ本「現代こよみ読み解き事典」
現役神主さんによる楽しい暦紹介。日本の暦は春夏秋冬の四季をさらに24の節気、72の候に細分化されます。折々の季節の移ろいごとに執り行われる神事の由来を知り、暦を理解することは、自然とともに生き、恵みに感謝する日本の心の原点を探ることでもあるのです。

古民家に集う皆さんは、素朴で自然を敬い愛する人ばかり。
チャンプとなる本も人も、その土地に暮らしてきたからこそ伝えられる深い言葉が印象に残りました。

最後になりましたが、開催にあたり多大なご理解・ご協力を賜りました常盤館の皆様、嘉麻市役所はじめ嘉麻市の皆様、山田饅頭の皆様、ご来場くださった皆様、プロジェクトメンバーのすべての皆様、

本当にありがとうございましたー!!!またよろしくお願いいたします!!!

こんな風に、ビブリオバトルを通じて古き良き日本が残る地方の町や古民家を応援したい、
人が集い、地元の魅力を再発見するきっかけになれるのではないかと強く感じた今回の試み。

いかがでしたでしょうか?
次回はまた、あらたなアイデアを盛り込んでお届けします。
お楽しみにしていてくださいね!

文:市川紀子

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千年家横大路家住宅を巡る


今日は福岡県の「千年家」、横大路家住宅について書きたいと思います。
まず、千年家とは?
千年家(せんねんや)は、古民家の中でも更に古く歴史のある建物の通称として用いられています。
全国では3件の「千年家」が有名です。
●箱木家住宅(兵庫県神戸市北区山田町衝原)
●旧古井家住宅(兵庫県姫路市)
●横大路家住宅(福岡県糟屋郡新宮町)
その他
坂田家住宅(兵庫県神戸市北区山田町上谷上、1962年焼失。)
内田家住宅:兵庫県神戸市北区山田町小部、他の千年家と比べると新しい江戸時代中期以前の建築。小部千年家。)

今回は私の地元である横大路家住宅について書きたいと思います。
千年家横大路家住宅の概要
建築時期:江戸/17世紀中期
桁行12.9m、梁間6.9m、寄棟造、茅葺、北面及び西面庇付、桟瓦葺
南面突出部 桁行2.0m, 梁間4.0m、寄棟造、茅葺、
東面及び西面庇付、桟瓦葺
東面突出部 桁行11.7m、梁間8.0m、南面庇付、桟瓦葺、
東面出入口庇付、板葺1棟
糟屋郡新宮町
<指定年月日>昭和52年1月28日
横大路文彦
重要文化財

新宮町大字上府字岩井にあり、「曲り屋」と呼ばれるL字型に折れ曲がった形をした建物で、
屋根は全て「茅」で葺かれていています。

天台宗を日本に広めた最澄※1(のちの伝教大師)にまつわる伝説が残っており、最澄が寄宿した際にお礼として
「横大路」の姓と「毘沙門天の像」「法理の火」「岩井の水」を贈られたといわれています。

最澄

詳しくは、西暦805(延暦24)年、遣唐使で唐に渡っていた最澄が帰国し、
古賀市花鶴浜に上陸しました。
布教の拠点となる寺を建てる場所を探すため、唐から持ってきた独鈷(とっこ)と鏡を投げると、
現在の立花山の方角へ光を放ちながら飛んでいきました。

最澄は、その跡を追っている途中、一人の猟師、源四郎と出会います。
「狩りをしている途中、何かが飛んできて傍らに落ちたので急いで山を降りた」
と話したので、そこへ案内してくれと頼みました。

最澄は源四郎の案内を受け独鈷と鏡が落ちた場所にたどり着きます。
そしてその場所に小さなお堂を建てました。そこは現在の独鈷寺※2がある場所です。

最澄はしばらくの間、源四郎の家に滞在し布教を続けました。
源四郎の家を出発するとき、最澄はお礼に、「横大路」の姓と、
唐で自ら彫られた「毘沙門天像」、唐の天台山より持ち帰った「法理の火(ほうりのひ)」を授けました。

また、水がないのを知って、家の近くに自らの錫杖を突き刺すとそこから清水が湧き出てきました。
これは「岩井の水」として伝えられています。残念ながら、今は水は涸れている状態です。

「毘沙門天像」「法理の火」「岩井の水」を大事に守れば子孫が栄えて家が絶えることがないと言われ、
その家系は現在も続いています。千年も続いているという意味で「千年家」と呼ばれるようになりました。

そして、最澄より受け継いだ「法理の火」を千年という長い年月、
かまどの火を一度も絶やすことなく代々守り続けてきた家。
それが福岡県新宮町上府にある通称「千年家」と呼ばれる横大路家住宅なのです。

1200年たった今までかまどの火種として「法火」は一度も消えることなく燃え続けていました。
2年ほど前まで「法火」は、第44代当主、横大路文彦さん、千鶴江さん夫婦に受け継がれ、
屋敷の板の間にある三連かまどで燃え続けていました。
当時千年家を訪れると、千鶴江さんが板の間で、横大路家の由来について、わかりやすくお話をしていただけたそうです。

千鶴江さん

しかし今は千鶴江さんは亡くなられ、「法火」を守り続けるのが困難になったため、
太宰府市にある「竈門神社」の「妙香庵奥の院」に、
2011年 11月 4日に最澄の法火の引継ぎが行われました。
その日は最澄銅像建立25周年記念大法要でもあり、
厳かに執り行われたそうです。

最澄上人の持ち帰った法火「蓮華のともし火」が妙香庵に受け継がれる儀式だったのです。
「法火」を受け継いだのは庵主森妙香さんで、1200年もの長い間絶えることなくともされ続けた「法火」が
その昔天台宗の基盤であった太宰府に帰ってきたのです。

現在、横大路家住宅は子孫の方によって居住され守られていますが、
内部を閲覧できません。

実際に私も内部を見ることは出来ませんでしたが大きな歴史ロマンを感じる事が出来ました。
1200年もの間、絶えることなく灯し続けた「法火」を必ずや見に行きたいと思った歴史探求でした。

これに関心を持ち、是非この歴史に触れてみたい方は是非「古民家イノベーションPRJ」にご参加ください。
いつの日かツアーを組んで一緒に歴史ロマンを感じて頂けたら幸いと存じます。

ブロガー:赤峰 稔朗

※1最澄>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E6%BE%84
※2独鈷寺>http://www.tendai924.com/tokkoji/

●取材協力
新宮歴史資料館

●参考文献
新宮町Website
重要文化財 千年家を訪れる
NPO法人歩かんね太宰府
21エネルギー・ルネッサンス ( TOKYO)
Wikipedia

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2012 Summer 古民家ツアー/長崎街道おもしろ古民家お屋敷通り

内野宿を出て八幡地区へ向かう道中、長崎街道25宿のひとつでもあり、唐津街道との分岐点ともなる木屋瀬(こやのせ)でお昼休憩を取りました。

木屋瀬は、近くの遠賀(おんが)川の度重なる氾濫、明治の大火による災害に学び、伝統を踏まえつつ、耐火性にも優れた土蔵づくりの町家が建設され、地域の方々の努力により今でも江戸時代そのままの美しい町並みを保持しています。

少し早めに到着したので、通りを散策。そこにはとても興味深いお屋敷がありました。

●船庄屋(梅本家)

年貢米の運搬は、権利をもった24艘の川ひらたに限られており、その管理を行っていたのが船庄屋です。高い天井には立派な梁が。壮観です。そして昔ながらの奥まで続く土間があります。

こちらには、長年実際にご家族が暮らし、
おばあちゃんが突然の訪問にも快く迎えてくださいました。

毎年秋に木屋瀬で開催される宿場まつり。

町家全体を巻き込み、県指定無形民族文化財にも指定されている「盆踊り(宿場踊り)」や 町家の内部公開、資料展示が行われるお祭りです。
去年の内部公開に初参加してから好評だと嬉しそうに教えてくれました。

●旧高崎家

当時の大庄屋として富豪の地位を築いた大商人らしく、随所にこだわりのある作りを見ることができます。

2階に見える「船底天井」は、船の底のように丸みを帯びており、水害時の緊急避難用の部屋という説もあるとか。

木屋瀬では雨戸の枚数が多く、建物の角である「入隅」と「出隅」で戸板を回転させ 戸袋に収納できるように先人の知恵が施されています。 複雑な蝶番や構造なんてありません。ちょっとしたシンプルな工夫だけ。

そのダイナミックな作りは実際に見てみるのが一番です。

動画をぜひご覧下さい。
木屋瀬宿旧高崎邸 入隅

木屋瀬宿旧高崎邸 出隅

さて、散策でお腹も空いてきた頃です。

旧高崎家から程近い食事処ピアスペースのーてぃす

お野菜中心の手作り家庭料理が真夏の暑さで疲れた体を癒してくれます。

おからに豆乳汁といった大豆中心のスローフードが嬉しいメニュー。
ついでに言ってしまいますが、お料理が運ばれるのもスローペース(笑)
いえ、お客様のお食事ペースに合わせて1品ずつ丁寧に運んでくれます。
メンバーが幸せそうに頬張る姿を横目に、
お料理が出揃うまで、この写真を撮るためにひたすら我慢しました!
頑張って耐えた分、美味しさもひとしお、ご馳走様でした!!

ブロガー:市川紀子

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