好評シリーズ!第7回古民家xビブリオバトル in 横浜・都筑民家園 with green drinks KOHOKU

都筑民家園1
第7回を数える「古民家xビブリオバトル」、福岡県を離れ、ついについに本州上陸、
神奈川県横浜市の古民家・都筑民家園で開催が実現しました!
そこでより多くの方にこれまでの「古民家xビブリオバトル」と母体となっている古民家イノベーションプロジェクトを知って頂こうと、簡単な紹介ムービーを作成しましたよ。ぜひご覧ください。

今回は、横浜港北エリアの情報サイト「港北経済新聞」の編集長坂井さんの行きつけの古民家(笑)世界中にネットワークのあるエコな飲み会 green drinks の 横浜港北エリアのオーガナイザーでもある坂井さんは、過去 green drinks KOHOKUとして都筑民家園を会場にエコ飲み会を開催されたこともあることから今回のコラボ企画につながりました。

横浜市都筑区にある都筑民家園は大塚・歳勝土遺跡公園内にあり、江戸中期に村方三役の名主役や組頭をつとめた旧長沢家を、港北ニュータウンの開発時に当時の材を使って移築した古民家です。
都筑民家園6都筑民家園3

馬屋を擁す長屋で、土間には大きな竈があり、板の間を上がると囲炉裏に掛け軸といった日本の昔ながらの民家の様子がそのまま再現された文化財となっています。週末には季節折々の文化交流イベントが行われ、小さな子どもたちから外国人の方まで、訪れる人の絶えない明るい古民家です。横浜にもこんな歴史ある古民家があるのですね。

関東エリアでの開催リクエストの声の高まりもあり、「古民家xビブリオバトル」では過去最大の人数が集まりました。
さらに特徴的だったのは、今まで以上に多種多様な参加者の皆さん。green drinks KOHOKUサイトからの参加者も多く、ビブリオバトルはおろか、本のイベントに馴染みのない方もいれば、一方でビブリオバトル普及委員会メンバーの方々やビブリオバトル常連さん、そして福岡の古民家イノベーションPRJ主力メンバーも応援に駆けつけ、地域のつながりや趣味嗜好の枠を超え、ただ古民家に集う人々・・・。
アットホームな雰囲気が最大の魅力の古民家ではありますが、さすがに全員が様子見の緊張感が漂い、やや固い表情の皆さん(笑)
一体どんな展開になってしまうのか

・・・と、不安的中!
最初に冒頭のムービーをプロジェクタを使って紹介したのですが、Macの操作におぼつかない司会、うまく動作せず行ったり来たりしてしまいました(泣)しかもそのショックか、ビブリオバトルのテーマ発表を忘れてゲームに突入する始末・・。
大丈夫か、司会?!大いに不安!笑

それでは むりくり始まります!
「第7回古民家xビブリオバトル in 横浜・都筑民家園 with green drinks KOHOKU」
テーマ:「あなたにとっていい日旅立ちな本は?」
来場者:33名
発表者:9名
懇親会出席者:25名

【第1ゲーム】
1:『ニッポンの嵐
嵐ファンのバトラー。嵐のメンバーが各地をめぐりそれぞれのテーマでニッポンを再発見する旅。誰にも気づかれませんでしたがご本人いわく「二宮くん風」のウィッグをつけてのチャレンジでした・・果たして?

2:『おみやげと鉄道
かつて、おみやげと名物は別物だった。それを融合し全国に運んだのが鉄道の登場。近代文明の発達は鉄道抜きでは語れない。日本人の旅に欠かせないおみやげのルーツとは?
ーここで、今回のテーマが「旅」であることをプレゼン中に説明しフォローを入れてくださいました(笑)
ありがとうございます!さすが常連さん。

3:『虚数の情緒
バトラーの人生という旅の参考書。1000ページを超える重量感と難解そうなタイトルに腰が引けますが中学生でも理解出来る本、物事を細分化する教育法ではなく全方位から知ることが学びとなるのだと静かな情熱で語ります。

民家園
ー前半の合間ですがまだ表情の固い皆さんにここで一息。
参加者の皆さんにもビブリオバトルの流れが分かり、お茶とお菓子で次第に和んできました。
今回のお菓子は、NPO法人「I loveつづき」さんが運営する横濱良品館の美味しい手作りお菓子や温かいごぼう茶や珈琲です。お茶を差し出してくれるにこやかな笑顔が柔らかく染みました。

4:『村田エフェンディ滞土録
今回のテーマ「旅」と「古民家」からバトラーの頭に浮かんだのが「土」。そしてこちらの本。
異国トルコ(漢字表記は「土耳古」)の大地で生きる人々とのかかわりの中で留学生ムラタは何を見、感じたのか。

第1ゲーム終了!
こちらはビブリオバトル普及委員メンバーやビブリオバトル常連さん方の語りとなりました。
チャンプは安村さんの『おみやげと鉄道』が票を集めました!おめでとうございますー!

休憩時間をはさんでスペシャルゲストの登場です!
今回は福岡県から古民家イノベーションPRJメンバーが応援に駆けつけてくれています。
地元の嘉麻市をビブリオバトル番外編「お国自慢バトル」でご紹介。
もうお馴染みとなった「嘉麻の釜飯の素」をはじめ、嘉麻市発祥の美味しいスイーツや伝統文化を控えめに自慢(笑)
ほのぼのとしたお国自慢に会場には自然と笑顔が出るようになりました。お二人に感謝!
嘉麻の釜飯嘉麻自慢バトル

ご存知でしたか?ひよこ饅頭は東京名物として知られていますが、実は福岡県が産地なのですよ。
そもそも嘉麻市ってどこ?と思われる方も多いでしょう。
福岡県民の間でも知る人の少ない地名、ましてや横浜で聞いてもまったくピンとこない方々多数(笑)
嘉麻市はここです!

【第2ゲーム】
1: 『フィンランドー森の精霊と旅をする
この本を読めば精霊が見える?!クマと抱き合う女性の表紙は、フィンランドの神話を表現しているそうです。人間の新たな旅立ちとも言える死者の葬儀の仔細も含まれ、決して安楽な内容ばかりではありませんが美しい本です。

2: 『櫻桃の記
登場するなりおもむろにたくさんの付箋を机に並べだすバトラー初挑戦の本は大叔父さんの書いた1冊。
それはバトラーを「古民家との関わり」「起業」「古書・文学界との出逢い」という3つの旅立ちへ誘うのでした…

3: 『北タイ焼畑の村
バトラー大学時代の恩師の著作。「作家ではないので文章の読みやすさという点ではおすすめできません」と冒頭からビブリオバトルの原動力を覆しかねない発言でしたが自身が経験したタイの旅そのものを体現した思い入れの1冊。

4: 『日本人の知らない日本語3
「旅」といえば「海外旅行」、そこでバトラーに浮かんだのがこちら。海外文化を知るきっかけの本としてのご紹介でしたが、他を知ることであらためて日本と海外の違いに気づき、日本人を強く意識できるものだとも感じますね。

5: 『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
古民家イノベーションPRJ創始者のひとり、樋口悟氏が紹介するのは、主婦の方にこそ読んでほしいという「はっちゃけビジネス本」。旅を始めるようにプロジェクトを始めることの楽しさを語ります。「ビジネスって面白い!」と開眼させた同シリーズ3冊をテンポよく並べます。
樋口さん

第2ゲーム終了!また様々な視点からの「旅」本が紹介されました。
チャンプに選ばれたのは、『フィンランドー森の精霊と旅をする』でしたー!
バトラーネーム「boris」さんおめでとうございます!

あ!なんと第1ゲームのチャンプ安村さんと、こちらの「boris」さんはご夫婦!
ご夫婦ダブルチャンプ獲得とは快挙ですね、素晴らしい!
記念品の横濱良品館さんのお菓子詰め合わせセットと、嘉麻の釜飯の素を総取りです。本当におめでとうございます!

土鍋ご飯
恒例の懇親会では美味しい土鍋ご飯を満喫しましたよ。産地ごとにご飯の味が異なるのには感動しました。
お米がふっくら立って、ほかほか湯気のたつところに脂の乗った鮭のハラミと大根おろし。
は〜!今日も暖かい出逢いに満ちたほくほくの1日でした。

ご参加くださったバトラーの皆さん、ご観覧の皆さん、お楽しみ頂けましたか?
各地からのご参加ありがとうございました。
開催にあたり、会場をご提供くださった都筑民家園の皆さん、美味しいお菓子とお茶をご提供くださった横濱良品館の皆さんをはじめ、多くのご協力とご支援を賜り本当にありがとうございます。
第7回横浜古民家ビブリオバトル

今回、関東での開催第一歩を記すことができ、プロジェクトとしても意義深く大きな過渡期を迎えていることを感じています。地域をつなげるきっかけと場の形成に古民家を軸としたビブリオバトル、今後も推進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

文/市川紀子

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