歴史街道に今が活きる


今回は、九州の五街道の一つ「長崎街道」の「木屋瀬宿」のレポートです。
木屋瀬宿(こやのせじゅく)は、長崎街道の起点である小倉の「常盤橋」を起点とし、
2番目の宿場町です。
現在の福岡県北九州市八幡西区木屋瀬にあたります。
街道と遠賀川の水運で栄え、旧街道沿いには当時の町並みが残っています。

ここは、町自体が一丸となって保存・再生に取り組んでいるので
比較的整備されています。

今日紹介するのは、「PEER SPACE Notice」(ぴあすぺーす のーてぃす)
という食事処です。

食事だけでなく、贈答品などの細工物を販売しているお店です。

食事は完全予約制で、前もって連絡しないといけません。
自然素材にこだわった「オーガニックランチ」
元々、家主さんが実際に家族に出されていた食事を元に構成しているそうです。

素朴で食材の本当の味を重視して昔ながらの食事です。
ぜひ、ジャンクフードばかりの方に味わってもらいたいランチです(笑)

ここの建物は築104年で、建築するのに7年の歳月を掛けた建物です。

のーてぃすさんは、表の間を間借りして店舗を営んでいました。
7年ほど前に、オーナーさんとの出会いがきっかけで始められたそうです。

それまでは使われていなかった通りに面した店舗部分を誰かに活用して頂けるなら
ということで始まったそうです。
ここに、商売という気持ちはなかったのだなという言葉を聞きました。

借りるにあったて条件は、
◯夏は戸を外し外気を最大限家の中に引きこむこと。
◯冬は戸を閉め、火(暖炉・ストーブ)を焚き、必ずやかんをかけ、調湿すること。

上記2つを聞いて、嬉しくなりました。
そこには現代人の忘れた知恵の本質が詰まった言葉でした。
何よりもそのオーナーさんの気持ちの分かる言葉だと思います。

日本の歴史的財産を守る為に、代々受け継いできた知恵やいわれを大切にしてきていたのです。
それが、自分たちの子孫だけに限らず、関わる人たち全てに伝承されている現実…
私は嬉しかったです。こういった我が家というのは一子相伝で繋がっていくものでした。
しかし、時代は変わり「誰か代わりにでも守って頂ける方がいるなら」という気持ちの変化に
感動を覚えました。

昔ながらなら、そういった部分では閉鎖的で頑なに譲らなかったのです。
「人に譲ってしまうなら…人の手に渡るなら我が手で幕を下ろす!」
こういったいい意味での矜持があったのです。

昭和で崩壊した「家長主義」…
その後変わって主導となった「個人主義」…
その昭和を否定することはありません。
それは、時代が求めた形だったからです。

しかし、時代は流れ今を見つめなおそうという試みを多く目の当たりにする最近では
今は今で時代が求めた結果なのだと思います。
古民家ブームってそういう事なんだと思います。
今にない安らぎを求めて「古民家」が心の拠り所になっているのでしょう。
だからといってそれに依存してしまうのも危険な部分があります。
だからこそ、繰り返す事なく新たな文化を模索しないといけません。

時代を繰り返すことなく、歴史に学び、今を創造する
義務と責任を負っているのが、私たち「現代人」なのですから。

加えて、子・孫の次世代に「モノ」ではなくどういった「コト」を残していけるのかを
考える必要があるのは言うまでもないことでしょう。

ブロガー:赤峰 稔朗

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